海の都の物語〈2〉―ヴェネツィア共和国の一千年 [本]
海の都の物語〈2〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫)
- 作者: 塩野 七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05/28
- メディア: 文庫
ようやく2巻目が完了。読み出すと一気に読むんですが、ちょっと間が空いちゃうと、前の巻の話を忘れちゃうので、続けて読んだほうがいいですね。
- 指揮決定は、一人の独断を許さないようにしながらその道のプロたちにまかせ、他の人々もそれぞれの立場を守って全力をつくす。
- 市民集会を牛耳り、市民の意向を自分の都合のよい方向に持っていくのは、意外に簡単なことなのである。
- 大臣や政務次官はくるくる代わっても、事務次官以下の官僚がしっかりしていれば、行政には少しも支障がないという事実を思い起こされたい。
- ベネチア共和国は、資源に恵まれない海洋都市国家としては例外的に、一応の国力を維持し続けながら長命を保つのに成功する。 …… 統治能力に優れた政体を創り出すことは、イデオロギーをもてあそぶなど許されない、切実な過大だったのである。
政治の仕組みってよく考えたことがないですけど、ローマの独裁制や日本の官僚制も、その時代のある場面では優れていたのかも知れないです。その意味では、今の中国の体制は、意思決定を早くして変化に対応するという意味では、案外手ごわい体制なのかとも思います。
2009-12-15 00:27
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